エネルギー管理士

どうも、しそです。

今回は、エネルギー管理士についてご紹介します。



エネルギー管理士とは

経済産業省主管、一般財団法人省エネルギーセンター監督による国家資格であり、規定量以上のエネルギーを使用する工場(企業や事業所)において、免状の交付を受けている者を選任しなければならないと定められている必置資格のことです。

エネルギーの使用の合理化に関する法律(通称:省エネ法)に基づき、限りある資源やエネルギーを、可能な限り有効に使用することが目的です。

電気主任技術者(電験)同様、事業を行う際にその企業や事業所に、資格保持者を一人以上必ず置かなければなりません。

熱分野(機械系)と電気分野(電気系)の専門区分に分かれていますが、資格の取得後は専門区分に関係なく選任されます。

(平成17年度省エネ法改正前は、熱管理士と電気管理士に分かれていた名残。)



取得の方法

試験取得及び認定講習の二通りがあります。

試験取得の場合は、毎年5月上旬~6月中旬までに、受験願書申込みまたはインターネット申込みを行い、8月第一週の日曜日に試験が実施されます。

(2011年は、震災によるエネルギー不足のため、9月第一週の日曜日に延期されました。)

受験手数料は、非課税で17,000円です。

試験の方法は、マークシートによる記述方式で、学歴・実務経験・他の資格の取得状況は一切関係がなく、どなたでも受験が可能です。

熱分野・電気分野ともに4課目ありますが、試験科目の免除制度があり、課目の初年度合格を基準に3年間の保留となります。

(4年目より、初年度合格分が失効しますので、必ず3年以内に4課目に合格しなければなりません。)

認定講習の場合は、毎年9月上旬~10月中旬までに、受験願書申込みまたはインターネット申込みを行い、12月中旬の月曜日から土曜日に講義を受講し、日曜日に修了試験が実施されます。

(講義の受講に際し缶詰状態となるため、地獄の6日間講習と呼ばれています。)

受験手数料は、非課税で70,000円です。

修了試験の方法は、マークシートを用いない筆記方式で、受験に際し3年以上のエネルギー管理に関する実務経験が必要となります。

試験取得の場合と同様、熱分野・電気分野ともに4課目ありますが、試験科目の免除制度があります。

ただし、試験取得の場合と異なり、課目の初年度合格を基準に2年間の保留となります。

(3年目より、初年度合格分が失効しますので、必ず2年以内に4課目に合格しなければなりません。)

取得の難易度

試験年度にもよりますが、合格率は熱分野・電気分野の合算で19.8%~34.1%です。

(以前は、専門区分ごとに分けて集計されており、熱分野が18.2%~41.2%、電気分野が16.7%~32.1%でした。)

一般的には、

【←易】熱認定講習>電気認定講習>熱試験>電気試験【難→】

と言われています。

(認定講習の修了試験は、試験取得よりも遥かに問題のレベルが低いようです。)

工学系の知識があり、特に電気分野について自信がある方以外は熱認定講習または熱試験による取得が望ましいです。

(熱分野は計算問題が少なく、暗記問題が中心となり比較的容易のようです。電気分野は、その逆となります。)

また、いずれの専門区分においても、試験取得の方が高難易度であることから社会的に評価を受けやすいですが、単に有資格者の選任だけを考えるとコストパフォーマンスが悪く、勉強に掛ける時間は非効率的となります。

取得に関する裏技

電気分野に限っては、第一種電気主任技術者(電験一種)または第二種電気主任技術者(電験二種)の免状の交付を受けている方に限り、認定講習の場合に特定の講義の受講が免除されます。

ただし、電験一種または電験二種の保有者は、電験2.5種と言われているエネルギー管理士を、既に取得されているケースが多いです。

(難易度の都合上、電験三種の次に受験することが多い。)

資格の有効性

資格の有効性としては、比較的大規模な工場(地方)や商業施設(都会)等の保全現場において、有資格者の求人ニーズがあります。

その他の職種としては、省エネルギーに関する包括的なサービスの提供(コンサルティング、ESCO事業)や、再生可能エネルギー関連設備の設計・施工等、裾野が広いです。

ただし、この資格単体では、就活や転職に役立つことは少ないです。

ポイントは、機械系ではボイラー・タービン主任技術者+エネルギー管理士熱分野、電気系では電気主任技術者+エネルギー管理士電気分野のセットで併せ持つことで、就活・転職市場での需要が一気に上がります。

年齢にもよりますが、東証一部上場の企業であれば、年収500万円以上は固いでしょう。

しその受験歴

社会人になってから、電気分野の試験を受験しています。

電力会社で働いていた頃は、電験と比べて有資格者である必要性が少なく、昇進への影響もあまり関係がないことから、受験意欲がまったく湧きませんでした。

(合格すれば祝金である70,000円が一時支給されるが、電験二種受験前の腕試しとの認識。)

また、電力会社では、電気を送るための知識・技術は身に付いても、電気を使うためのそれは全く身に付かず、勉強を続けていても正直なところ全く理解ができませんでした。

(昨今では世間体を考え省エネや節電を積極的に促していますが、根本的には大量に電気を使って貰うことで商売が成り立っていますので、体裁だけの対応となります。)

しかしながら、2016年にメーカーへ転職してからは、職務に直接役立つことから、再度チャレンジすることを決意しました。

実際に現場である工場で働き始めると、電気設備以外についても総合的な保全に取り組むことで、広く浅くですが確実に視野が広がっていきました。

2010年:課目Ⅰのエネルギー総合管理及び法規に合格。

2011年:課目Ⅲの電気設備及び機器に合格。

2012年:課目合格なし、課目Ⅰの失効。

2013年:未受験、課目Ⅲの失効。

2014年:未受験。

2015年:未受験。

2016年:課目Ⅰのエネルギー総合管理及び法規、課目Ⅲの電気設備及び機器に合格。

2017年:課目合格なし。

そして、2018年。

晴れて、課目Ⅱの電気の基礎、課目Ⅳの電力応用に合格しました。

苦節9年、資格取得を半ば諦めていた時期もありましたが、取得に際し同僚のサポートや家族の協力を得たことにより、見事20代後半での資格取得を達成できました。

次は、30代前半での電験二種取得を目指し、精進を続けます。

 

以上、エネルギー管理士についてご紹介しました。

実用的な資格について、今後もまとめていきたいと思います。

それでは、また。