電力会社を辞めた理由⑧

どうも、しそです。

今回は、電力会社を辞めた理由⑧についてご紹介します。

(電力会社を辞めた理由⑦の続編です。)

業務プロセスの無視

電力会社の配電部門では、伐採と呼ばれる業務があります。

地面から生えた植物が、電柱上の高圧線に接触すると、DG(Direct Ground)と呼ばれる地絡事故(平たく言うと、漏電)による停電が発生します。

伐採は、配電部門においては年中発生するため、決して避けて通ることはできない作業の一つです。

春は、山中での筍&竹伐採。

夏は、地支線に巻き付くつる伐採(ツタ伐採)。

秋・冬は、降雪前後における杉等の樹木の枝伐採、幹伐採(芯止め・根切り)です。

使用する工具は、長鎌、手ノコ、鉈、エンジン式チェーンソー、油圧式チェーンソーと、かなり原始的です。

何でも屋である配電部門ですが、特にこの伐採は厄介。

入社後数年は、伐採の補助作業ばかりをやらされます。

その内に、自分は電気屋ではなく、林業従事者(木こり)に就職したのではないかと錯覚することがありました。

伐採に必須となる、チェーンソー。

使用に際し、大径木伐木等(チェーンソー等)特別教育と呼ばれる講習を受講し、資格を取得する必要があります。

(対象は、大径木と呼ばれる、胸高直径が70cm以上の立木、20cm以上の偏心木等の伐木業務です。)

電力会社では、この特別教育を受講するのは、主に3年目社員です。

よって、1~2年目の新入社員は本来、枝伐採程度のショボイ仕事しかできません。

しかしながら、コンプライアンス意識や安全意識の低い現業社員は、そんなことは当然お構いなし。

習うより慣れよ、無資格によるOJTを強硬されます。

(断ると、その後の人間関係に影響します。私は無資格を理由に、断りました。)

林業従事者は、当たり前に装着しているチェーンソー防護衣

こちらの装備はおろか、彼らは存在すら知りません。

そんな低次元の彼らの更に恐ろしいところは、伐採した樹木の処分方法。

伐採後の樹木の処分は、大きく4パターンに分けられます。

①無償で伐採、現場に残置。

②無償で伐採、持ち帰り処分。

③有償で伐採、現場に残置。

④有償で伐採、持ち帰り処分。

これは、電力社員と土地の所有者との交渉で決まります。

基本的には③、④を避けて①となるよう仕向けますが、厄介なのが②。

枝伐採程度であれば、事業所での産廃処分も可能ですが、幹伐採ではそうもいきません。

高所作業車とトラックで現場に行き、焼却処分場へ持ち込むのが本来の業務プロセスです。

しかしながら、慢性的な人員不足から3~4人もの現場手配は中々できず、2人ペアでの作業が多いです。

そして、私が同行したとある現場において、同行した先輩社員が信じられない行動を取りました。

あろうことか、現場から遠く離れた、人気のない山中への不法投棄。

(お前はそこで待っていろと言われ。あまりのショックに、ただ茫然と先輩の姿を眺めることしかできませんでした。)

【電力さん】と呼ばれ、地域住民の見本となるべき存在の電力社員。

組織の末端である高卒の現業社員のレベルは、この程度です。

これは10年以上も昔の話ですが、この意識が変わることは未来永劫ないでしょう。

その他にも、伐採に必要な伐採承諾書があります。

(手書きでの記入・捺印が必須と言う、大変腐った様式。)

このため、所有者本人の承諾が得られず、実際に停電が起きるまで放置することが多々あります。

(トラブル防止のため。余りにも酷い現場で、所有者が絶対に現れない確信のある箇所は、ダマテンで切ります。)

これらの経験から、樹木アレルギーとなりました。

(後に花粉症を発症。春の杉、秋のブタクサは地獄。)

もう金輪際、樹木には関わりたくないです。

(自宅への植栽も、なるべくならやりたくなかった。)

 

以上、電力会社を辞めた理由⑧についてご紹介しました。

電力会社を辞めた理由⑨にて、引き続きまとめていきたいと思います。

それでは、また。





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