電力会社を辞めた理由⑯

どうも、しそです。

今回は、電力会社を辞めた理由⑯についてご紹介します。

(電力会社を辞めた理由⑮の続編です。)



セキュリティが甘い

電力会社の支店・支社・事業所は、発電所・変電所と違って、あらゆるセキュリティが甘いです。

電力会社を辞めた理由⑮でも多少紹介した通り、私は今までに二つの事業所を経験しています。

そのいずれも、電気と言うインフラを守るための重要な各種設備。

多種多様な個人情報を多く取り扱う事業所とは、到底思えない酷いレベルでした。

具体的には、新入社員の頃に配属された事業所は、夜間に出入りするためのパスワードは、始業時間の4桁。

昔ながらのタッチ入力で、その4文字は手垢で汚れ、誰が見ても明らかな数字。

異動となった次の事業所では、警備員が駐在するも、日中はほぼ素通りが可能。

(頻繁に、電気工事店やお客さまの出入りがあるため。)

夜間であっても、時間帯によっては施錠されておらず、通常通り館内を通行が可能。

館内の各居室の鍵は、一見、カードがないと鍵が排出されない仕組みとなっています。

しかしながら、誰でも容易にアクセスできるロッカーの内側にカードを貼付されており、そのカードをタッチするだけで鍵が排出。

それだけなら、まだしも。

低圧や高圧の電気工事の申込書は、受付窓口のカウンターの手前に各電気工事店ごとの棚に仕舞われています。

(その気になれば、違う電気工事店の棚を覗けば、工務店はまだしも、個人の住所や電話番号等の個人情報までだだ漏れ。)

これは、インターネットによる申込が義務化される、つい最近まで長年続いていた話です。

現場で、個人情報が記載された書面を紛失しただけで大騒ぎになる。

その反面、誰もがアクセスできるところに申込書を置いておいても、誰も指摘しない。

はっきり言って、東証一部上場企業にあるまじき、お粗末過ぎる危機管理能力です。



故障したままの緊急車

危機管理能力と言えば、建物だけに限らず、日常的に使用している車両もそうです。

電力会社を辞めた理由⑤でも多少紹介した通り、電力社員は車両に対する管理がいい加減です。

車両の所有権や修理予算を司るのは総務ですが、車両の故障状態など、到底把握していません。

(配電から自己申告しない限りは、完全に現場任せです。)

その最たる例を挙げると、警察官のようなサイレンや赤色灯を積んだ緊急車(パトカー)の話。

毎日現場に出動するため、その走行距離は250,000kmを優に超えていました。

(ベース車両は、2代目のスズキ:エスクード。)

ある日のこと。

実際に火災が発生し、現場へ向かうタイミング。

その頃の私は、緊急車両を運転するために必要な講習を受けていなかったため、先輩に運転を変わりました。

そして、赤信号の交差点へ侵入し、右折しようとした際のこと。

ウインカーが、数度の点滅の後に、連続しません。

(おそらく電磁石の接点が摩耗し、固着。)

そんな状態の車両を、日頃から放置する配電のレベルも問題ですが、定期的な確認を怠った総務も総務です。

その後、間もなく3代目のトヨタ:RAV4へと車両が更新されましたが、納車された数日後に半壊しました。

相手は、トヨタ:ランドクルーザー70

幸いにして、人的被害はありませんでしたが、価値のある旧車と言うこともあって、新車同然の補償をしたことは言うまでもありません。

日頃から、直接の作業以外に自動車事故に遭う可能性を孕みながら、時給換算すると大したことのない年収。

(遠方の現場へ出動する際には、1日に100km超の運転は当たり前にあります。)

毎日、暇でやることがないと、Twitterをしながら鼻くそをほじっているような、メーカー社員の働き方とは雲泥の差です。

ボンネット上からの落下

配電マンは、とにかく社有車で現場に行くまでが仕事です。

保守担当であれば、系統切替の業務では、後輩は電柱に昇って開閉器と呼ばれるスイッチの操作。

先輩は切替操作手順書を確認しながら、事務所に無線を飛ばします。

同様に、点検業務であれば、点検台帳。

その他にも、故障伝票と呼ばれる、住宅等の停電情報が記載された書類を持ちます。

設計担当であれば、現場で外線・引込線工事設計書の下書き。

技術サービス担当であれば、内線工事票と呼ばれる伝票を持って、住宅や店舗等の付近でメーター工事の準備をします。

そのいずれにも共通することが、確認する書類がすべて紙媒体。

保守的な電力会社では、端末による電子化が進みません。

一部の業務で活用可能な、iPadやAndroidタブレットが導入されても、まったく使わないまま更新もされず文鎮と化しています。

(破損・紛失をするとうるさく言われ、充電も面倒で、そもそもが10インチ級は重たい。8インチ級にすれば良いのに。)

よって、書類はバインダー(俗称:バン)に挟んで活用しています。

問題は、そのバンごと社有車の上に置いて走行することが多発。

前述の通り、個人情報がたくさん含まれている書類を紛失すると、大騒ぎになります。

紛失したのが社員でない場合は、該当する課だけでなく、業者も含めて総動員します。

(そして、見つからないことが多いです。)

書類紛失の危険は、何もボンネット上だけではありません。

先輩の一例を挙げると、高所作業車側面の扉の施錠が甘く、配電線系統図と電柱配置図がセットで無くなったこともありました。

(心優しい地域住民により、連絡がありこと無きことを得ました。)

また、書面ならまだしも、従業員カードや工事委託者カードを紛失すると、もう最悪です。

始末書・顛末書・なぜなぜ分析の嵐で、本業がまったく進みません。

常日頃からの改革を、疎かにして来た結果です。

(建設会社や設備工事会社でも、電子化は進んでいます。)

 

以上、電力会社を辞めた理由⑯についてご紹介しました。

電力会社を辞めた理由⑰にて、引き続きまとめていきたいと思います。

それでは、また。