電力会社を辞めた理由⑲

どうも、しそです。

今回は、電力会社を辞めた理由⑲についてご紹介します。

(電力会社を辞めた理由⑱の続編です。)



縦割りの電力設備

電力外車の設備を構築する上で、最も理解ができないのが高圧6.6kVと特別高圧66kV~77kVの間を埋める、22kV~33kVの配電線。

電圧区分だけで考えると、当然ながら特別高圧で、その予算管理も工務部門(送電部門)の所掌です。

しかしながら、その技術水準や設備の施工レベルは、配電相当。

6.6kVでは負荷電流や短絡容量の都合上、回線数が増え過ぎるため、やむを得ず発生したものと考えます。

このことからも、22kV~33kV送電線・22kV~33kV配電線と、電力会社によってその表現方法はまちまちです。

架空線であれば鉄塔でなく電柱に載せ、地中線であっても高圧ケーブルと同等の端末処理

よって、設備の設計・施工・運用は、何故か配電部門。

もちろん、電験三種すら取得できない配電部門は、特高設備に関する知識・技能は皆無です。

熟練したベテラン社員、新米の若年社員のどちらもが、ど素人。

知らない者と分からない者が対となって、巡視・点検を行っています。

車両衝突を始めとする、停電事故が発生すると、もう最悪です。

需要家目線では、予備線がないことが多く、長時間の停電が発生。

配電目線では、間接活線工法や絶縁用防保護具すらありません。

大概は電柱の上方に22kV~33kVの配電線、下方に6.6kVの高圧線が共架されているため、作業は全て停電が基本です。

よって、信頼性に著しく欠けるため、電験三種で構内・構外に設置する50kV未満の電気工作物の工事・維持・運用ができる場合でも、このような事業所で働くことはおすすめできません。

(構内以外の場所に設置する電圧25kV未満の電気工作物と言う定義、いつの間にかなくなりました。)

素直に6.6kVの高圧受電、もしくは66kV以上の特高受電の事業所にしておきましょう。

ちなみに、電験二種の二次試験にも出て来たスポットネットワーク受電については、地方の電力会社に勤務していたため、経験がなく未知の世界です。

(都会の系統は、恐ろしい。)



先細る将来

余談ですが、配電部門では施工者さんのことを業者呼ばわりすることはありません。

下請け扱いし、侮辱とならないようにするためです。

同様に、お客さまのことをお客さんとは呼びません。

様も禁止で、さまの表現。

(漢字表現は固く、距離感を感じるとかどうとか。正直、言葉狩りです。)

そんなことよりも、工事に対して支払う工量を上げてやれば良いのにと、常日頃から考えていました。

工量とは、医者で言うところの診療報酬点数です。

1点あたり、外線:500円台、引込線:400円台、内線:300円台です。

(大昔に下がってから、一向に回復しません。)

作業の危険性や必要な什器・工具、工事の技能レベルや作業効率を考えると、引込線工事施工者が最も儲かります。

このことからも、特に電力会社の委託する工事に新規参入したいと思っても、その実は皆無です。

業務は独占・寡占ではありますが、閉鎖的で人も集まらない。

作業に必要な車両や工具も更新できず、ボロボロ。

(電力会社を辞めた理由⑪を参照。)

土曜日は仕事が前提で、水曜日や金曜日には夜間作業。

(当然、日中も通常営業。)

現在、現役で働いている職人についても、進む高齢化。

それでいて、電力社員よりも一際落ちる、勤務体系・年収水準・福利厚生。

あと10年もすれば、高経年設備の更新が追い付かずに、間違いなく各地での大停電が増えることでしょう。

(普段から直営工事と呼ばれる簡単な内製を推している電力会社ですが、その技術力は施工者の若年社員未満です。)

 

以上、電力会社を辞めた理由⑲についてご紹介しました。

電力会社を辞めた理由⑳にて、引き続きまとめていきたいと思います。

それでは、また。