電力会社を辞めた理由⑳

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どうも、しそです。

今回は、電力会社を辞めた理由⑳についてご紹介します。

(電力会社を辞めた理由⑲の続編です。)



守られないプライバシー

電力会社では、業務に使用するメールソフトに大変不都合な縛りがあります。

メールソフト自体はOutlookと、まさに保守的な電力会社にはぴったりのアプリケーション。

(電力社員の頃は何も思いませんでしたが、Gmailに慣れた現在は、クソアプリの烙印を捺します。)

まず、メールでのファイル転送が、基本的にできません。

勝手に添付して送信しても、受信側では展開できないように、常時暗号化されています。

これを回避するためには、リリースフォルダと呼ばれる、暗号化解除のためのフォルダを通過させる必要があります。

このリリースフォルダに任意のファイルを通過させると、パスワードを付与することで、.rtfと言う拡張子に変換されます。

(Wordのリッチテキストフォーマット。)

この.rtf、非常に問題があります。

現職のメールソフトでは、何故かウイルス扱いされて、確実に迷惑メールフォルダに入ります。

何とか引っ張り出して解凍しても、中身はなし。

毎度のこと平文で送信するように依頼しますが、情弱な電力社員は何度言っても同じことを繰り返し、学習能力がゼロ。

(ちなみに、グループ会社も同様のシステム。退職した今、何故情シスの代わりにアドバイスをしてやっているのか、理解不能。)

また、勝手に送信した場合、その旨の情報を記載したチクリメールが上司に届きます。

情報漏えい防止の名のもとに、部下は試されています。

(ちなみに、FAXはお咎めなしでどこでも送れる。表紙となる台紙が、非常に勿体ない。)

更に、誰も気が付いていない、恐ろしい事実があります。

何と副課長以上は、部下のメールを自由に覗き見できます。

この事実は、殆どの電力社員が知りません。

よって、勤務中に私語のメールをしていたり、酷い時には不倫のお誘い等のメールを発見されます。

(煮るも焼くも、上司の裁量一つ。)

公私混同で、仕事中に遊んでいる社員にも問題がありますが、それでも上司に内緒で進めたいプロジェクト等はあるでしょう。

(自分で書いていても、耳が痛い。)

部下が誰にも知られて欲しくないことを、こっそりと上司だけが情報収集をし、マイナス査定されるための弱みを握られる。

余談ですが、社内の人事システムも同様に、上司にしか見えない裏ページが表示されます。

(犯罪・懲戒歴、鬱病罹患歴、家族の病気・介護等のシビアな個人情報を、偉い人たちで勝手に共有。当然、本人からは見れません。)

これこそが、電力会社における隠ぺい体質の神髄です。



めくら印

あまり差別的な用語を使いたくはないのですが、他に適当なものが見当たらず、恐れ入りますがあらかじめご了承願います。

電力会社は、とにかく書類への押印が大好き。

中堅社員や上司の承認・証跡がないと、若年社員は次のプロセスへは進めず、業務が全く進行しません。

(通称:スタンプラリー。これは、現職のメーカーでも同じです。)

基本的には日付印を使用し、シャチハタ(スタンプ)は不可。

のはずが。

配電部門の技術サービスと呼ばれる担当では、毎日のように発生する、引込線工事や計器工事の竣工処理の業務があります。

その数、日に数十枚から数百枚。

担当者は、それぞれ1名。

一つ一つまともに対応していては、到底日中に作業が終わりません。

(最終的には、電気申込書に引込線工事設計書と内線工事票を付け合わせ、竣工調査・検査を外注できるようセットにする。)

これを、どのように処理して行くのか。

その答えとしては、担当者は副課長の日付印を預かっています。

各工事施工者が挙げてきた情報を、担当者が自らの思いで工事の内容を理解・入力し、副課長が内容を精査した体で代わりに押印をする。

(しかも、使用が禁止されているはずのシャチハタ。)

いわゆる、めくら印。

単純な話が、副課長の業務放棄です。

担当者がその気になれば、どんぶり勘定で工料や資材費を多めに付けることで、施工者へ不正なお金を支払うこともできます。

(その原資は、皆さんからいただいている電気料金。当然、ダブルチェックが機能せず。)

では、何故このような無駄なことをするのか。

それは、定期的に発生する、社内外の監査に対応するためです。

監査員は、書類の内容までは理解していなくとも、書類自体の不足や押印の抜けがあると、確実に指摘してきます。

(抜き打ちではないので、監査直前になると全員で休日出勤をし、書類探しに奮闘します。)

紙ベースから抜け出せないが故に、自らが定めたマニュアルやルールを無視した業務のやり方。

少なくとも一個人としては、こんな会社に電気と言う最重要なインフラを任せたくはありません。

 

以上、電力会社を辞めた理由⑳についてご紹介しました。

電力会社を辞めた理由㉑にて、引き続きまとめていきたいと思います。

それでは、また。