電柱の装柱【京都編④】

どうも、しそです。

今回は、電柱の装柱【京都編④】についてご紹介します。

(電柱の装柱【京都編③】の続編です。)



両電源の、自動開閉器柱。

底板の銘板から読み取る限り、定格電流400A仕様のVSと思われる。

(高圧真空開閉器?こちらの地方では、あまり見られない仕様。)

ちなみに、配電用語としては、片電源のことを片送り(尻切れ)、両電源のことをニラミと言う。

(睨み合うが語源。常時閉の開閉器のことを指すため、写真にある常時入の開閉器は、厳密には違う。)

日本ネットワークサポート(旧:日本アーム工業)制御電源変圧器用L型軽量腕金と思われる。

さながら、グラウンド整備に使うトンボのような形状をしている。

(重量27.0kgと、さらっと凄いことを書いてある。)

機器の電源仕様としては、高圧カットアウトが片側2個(合計4個)のため、単相仕様。

(電力会社によっては三相仕様が主流。)

単相仕様の方がコストは安いが、目玉機能の一つである、幹線の断線検出機能(通称:断検)が省略されている。

適宜、三相仕様との組み合わせが吉。

機器電源用変圧器の下部には、配電線自動化用子局装置(通称:遠制用子局)が装柱されている。

配電線自動化用親局装置(通称:遠制用親局)はTC(テレコン)とも呼ばれ、配電用変電所や配電部門の系統運用を担当する事務所に設置されている。

(状態監視のため、常時ポーリング伝送を行っている。)

遠隔制御での投入・開放操作、開閉器の投入・開放状態監視が主な機能。

配電用変電所の79R(再閉路継電器)と組み合わせて、故障区間を検出する機能も持つ。

(再閉路は15秒、再々閉路は60秒に整定されていることが多い。)

また、X時限(投入待機時間)、Y時限(地絡・停電検出時間)、Z時限(開放遅延時間)と言う、区間ごとに時間的な協調を持つ。

一区間は、一般的に700kWで区切られるが、その根拠は不明。

(切替融通時の最大電流による制限?)

一般的に、X時限:7秒の倍数、Y時限:5秒の倍数、Z時限:X時限+Y時限の12秒の倍数で整定する。

概要として、停電が発生した際は、電源側から順に再閉路して行く。

当該故障区間の自動開閉器がDG(地絡事故)の検出を行うと、自動開閉器本体は動作ロックされる。

(配電用変電所のVCBも、再度トリップ。)

その後、配電用変電所のVCBが再々閉路され、動作ロックされた自動開閉器の電源側まで充電され、当該故障区間以外の電源は確保される仕組み。

(樹木の一時的な接触等で、事故点が瞬時に復帰した場合は、再閉路の時点で全区間送電されることも多い。)

放っておいても自動で復旧・充電され、非常に便利。

その反面、大きなリスクもある。

DG(地絡事故)の原因として、足場やクレーン等の作業者が引っ掛かっていた場合、二度感電させる。

(ばつが悪いため、電力会社はあまり公にはしていないが、人命よりも電気の供給責任は重い。)

停電によって、医療機関等で直接的に亡くなる人もあれば、交通信号灯の停止で間接的に亡くなる人もある。

最大多数の最大幸福とは、元来そう言うものである。

 

以上、電柱の装柱【京都編④】についてご紹介しました。

電柱の装柱【京都編⑤】について、引き続きまとめていきたいと思います。

それでは、また。