電力会社を辞めた理由㉚

どうも、しそです。

今回は、電力会社を辞めた理由㉚についてご紹介します。

(電力会社を辞めた理由㉙の続編です。)



坂下に逸走

電力会社の配電部門で大活躍の、高所作業車。

本来、傾斜地(坂道)での使用は、ご法度です。

しかしながら、山間部を切り開かれた住宅地等では、急傾斜となる道路が多く存在します。

(やむを得ない場合でも、傾斜7度以下に限られる。7度を超える現場では、シメラーで電柱に縛り付けたとの武勇伝。)

そこで必要となるのが、歯止め(輪止め)の存在。

平坦地で作業する場合は、車両のサイドブレーキが効く、後輪の前後に食い込ませます。

(回収時に取りやすいよう、間を空けて設置するのは、本来NG。)

一方、傾斜地で作業する場合は、前下がりで駐車し、前輪・後輪の坂下側に食い込ませます。

これだけをきちんと守っておけば、現場で逸走することは殆どありません。

事故が起きる際は、横着をして後ろ下がりで駐車したケースが殆ど。

若手社員はおろか、ベテラン社員でもよくやりがち。

事故は、慣れて来た頃に起きるもの。

常に、初心忘るべからずです。



地震による墜落

高所作業を行う上で、避けようのない事実が、地震。

電柱に素昇りしている際に被災すれば、電柱は折損することなく、命は助かる。

(電柱が折損しても、電線の張力で持ち応える。)

しかしながら、高所作業車自体が転倒した場合。

いくら安全帯を装着していようとも、バケットから放り出され、即死。

先輩からの言い伝えでは、最大震度6弱で、アウトリガーが敷板からずれ落ちたとの武勇伝を聞く。

(転倒にまで至らなかったのは、奇跡としか言いようがない。)

誰も、この事実に気が付いていないのか。

はたまた、目を背け続けているだけなのか。

電気工事の現場において、安全な作業なんてものは、一つも存在しない。

自重による沈下

電力会社を辞めた理由⑦でも多少紹介した通り、高所作業車は8t限定免許の範囲に収めるため、車両総重量が8t未満であるよう設計されています。

普通車が2t~3t程度であることを考えると、その総重量はやはり異常。

マイカーを運転している感覚で駐車すると、痛い目に遭います。

特に問題となるのが、アウトリガーの張り出し箇所。

側溝の蓋の上や、歩道・住宅の薄いコンクリート上に張り出しすると、敷板を置いていても必ず割れる。

(鉄製とゴム製を使い分けるものの、これだけの耐荷重を想定していない箇所には、無意味。)

損害賠償やお客さまからの苦情に直結するため、非常に注意が必要。

また、車道を走行している際も、同様。

雪道ではハマりやすく、腹がつっかえてすぐに亀となる。

こうなると、自力での脱出はもう不可能。

ロードサービスを呼び出し、助けて貰うほかない。

(現場が停電している際にハマると、目も当てられない情けなさ。)

バケット衝突のリスク

高所作業車は、一般車両と比べると明らかに背が高いです。

スカイボーイ(通称:スカボ)は背中に格納しますが、高所作業車(通称:高所)は運転席の頭上に格納。

よって、最大地上高さは、3m強。

常に、頭上を意識しながらの運転となります。

(普通車では全く問題がない陸橋・トンネルで、衝突する恐れあり。)

ちなみに私の同期は、バケットから飛び出した荷吊り用のフックでカーブミラーを吊り上げ、賠償問題となりました。

大学・高専・工業高校で、一生懸命に電気工学を勉強。

ライバルを蹴落としてまで、死に物狂いで電力会社に入っても、その実はトラックの運転手。

(大型免許等、身に付く運転スキルを考えると、大手運輸業へ就職した方がマシ。)

望んではいなかった、こんな人生。

しそ日記を読むまでは、誰も想像なんてできませんよね。

 

以上、電力会社を辞めた理由㉚についてご紹介しました。

電力会社を辞めた理由㉛にて、引き続きまとめていきたいと思います。

それでは、また。