電力会社を辞めた理由(53)

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どうも、しそです。

今回は、電力会社を辞めた理由(53)についてご紹介します。

(電力会社を辞めた理由(52)の続編です。)




消費される契約社員

あまり表向きにはなっていないが、電力会社の正社員と契約社員の間には、職員と呼ばれる縁故採用の職域がある。

主な仕事は、食堂調理師・重役運転手・現場庶務等。

それぞれ外注化された結果、最終的には総務の所属となることが多い。

(もちろん、現在の新規採用は廃止。)

待遇はほぼ正社員同様で、賞与だけが若干少ないと聞く。

(本人たちに直接聞き取りできる雰囲気ではなく、具体的な支給月数は不明だが、年間で基本給の2.5ヶ月分と想定。コネだけで入社できるにしては、上出来すぎる身分。)

また、そんな正社員・職員以上に雑に扱われ、生き地獄となる電力会社の契約社員。

その昔は派遣社員として採用され、最大3年の有期雇用。

(今のところは女性しか存在しないが、これからはどうなるか。)

派遣切りとなる直前、現場に適応できた数少ない人材を、契約社員へと昇華。

(更に以前は、短期臨時員の名称。東証一部上場企業にあるまじき、鄙びた呼称。)

技術系の部署に配属された場合は、庶務・雑務の対応。

(配電系の職場は、劣悪な環境。俗に応需と呼ばれる、メーターの検針や電気の入・切手配。電話・FAXを用い、技術系社員に代わって応需業者と直接調整。3月・4月の引越ピーク時には、文字通り休みなし。)

事務系の職場に配属された場合は、事務系社員に代わって窓口・電話対応。

(通常、契約社員に名刺は発行されないが、窓口は例外。もちろん、外部からは見分けが付かない。正社員より良い仕事をする割に、その待遇は天と地の差。)

唯一のメリットは、配属エリアの固定。

2~3年に一度、定期異動がある正社員と比べると、地理的な生活基盤は整えやすいが、正社員への鞍替えはまずない。

(業績評価・能力考課は正社員同様にいい加減で、現場の課長の裁量次第。定期昇給も雀の涙。)

賞与も一律で、年間で基本給の1~2ヶ月分。

(正社員の3~4ヶ月分と比べると、圧倒的に少ないボーナス。)

これらはまだまだ朝飯前で、契約社員最大の問題点を知っておく必要がある。

それは、有給休暇の付与が、たったの年間5日。

正社員と違いフレックスタイム制も適応されず、1分でも遅刻すると即減給で、風邪を引く暇すら与えられない。

(インフルエンザやノロウイルスにでも罹ろうものなら、大幅な欠勤。出勤率に関係なく、高時給が支払われた派遣社員の方が良かったとの意見も。)

昼は、女子会と言う名の連れション強制。

(馬鹿にならない、ランチ代。店は遠く、歩き・待ち時間で削られる休憩。弁当持参者は、輪に入れず。)

夜は、頻繁に開催される飲み会への参加が、義務的事項。

(技術系現場・事務系現場問わず、同様。)

むさい男ばかりの職場に、20代の若い女子は喜ばれ、ちょっとしたコンパニオン状態。

(息を吐くように、セクハラ発言。流石にボディタッチはないが、思い起こすだけでもコンプライアンス案件多数。)

周囲が気を遣って多めに出すことは多いが、終電・終バスに間に合わず。

(タクシー代で赤字。おじさんばかりの職場には出会いもなく、彼女たちに未来は感じられない。)

電力会社のネームバリューに騙され、現場に使い捨てされる現代の奴隷階級。

(就職氷河期・リーマンショックによる、大卒者が多数。既婚者は、出産後の社会復帰者が殆ど。あえて、選ぶ必要はない職場。)

当然ながら、身分が保障された労働組合員でもなく、都合が悪くなればお払い箱。

(電力会社を辞めた理由㉕を参照のこと。労働組合費が徴収されず、組合活動にも参加する義務がない。果たして、どちらが幸せか。)

しかしながら、彼女たちの功績によって、アパート・マンションへの電気供給が滞りなく行われている、紛うことなき事実。

管理区・応需業者ごとに、確実に振り分けるスピード感。

間違うことなく、計器No.順に並べられた伝票。

常に先を読んで業者手配する、絶妙の間。

これらの技術は、スマートメーターの普及拡大によって、向こう5年後には廃れる繋ぎの仕事。

このことからも、期待されない理由も大いに分かるが、送電日や小数点以下の指示数を一つ打ち間違えるだけで、即料金事故。

(アナログ計器は、廃止時:切り捨て、新設時:切り上げ。デジタル計器は、小数点以下も入力。)

端金で雇われている契約社員に負わせるには、重過ぎる責任。

命短し、恋せよ乙女。

こんなの絶対おかしいよ

 

以上、電力会社を辞めた理由(53)についてご紹介しました。

電力会社を辞めた理由(54)にて、引き続きまとめていきたいと思います。

それでは、また。