電力会社を辞めた理由(55)

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どうも、しそです。

今回は、電力会社を辞めた理由(55)についてご紹介します。

(電力会社を辞めた理由(54)の続編です。)




サビ残前提の昼当番

電力会社の配電部門では、昼当番と呼ばれる時間外業務があります。

(課内の輪番制で、月に2回程度発生。)

通常、12:00~13:00の間は1時間の休憩が与えられていますが、実態としては全く守られていない現状。

(労働基準法第34条1項:労働時間が6時間を超える場合は45分、8時間を超える場合においては1時間の休憩時間を労働時間の途中に与えなければならない。)

厚生労働省のQ&Aにもはっきりと明記されている、別途休憩の義務。

しかしながら、現場での別途休憩の判断基準は、待機時間中に昼食を食べながら仕事をするか否か。

(休憩時間を13:00~14:00にスキューして休めと言われるが、16:00までに戻って来る応需業者の伝票整理を考えると、そんな余裕は当然ない。)

内勤者の主な仕事は、各種工事の電話手配。

(基本スタイルは、右手に箸を左手にPHSを。)

例えば、不点保修と呼ばれる、電気故障。

事業所の近隣で発生した場合は、事務所または現場で待機している直営に繋ぐ。

(荒天時の保守担当は、最悪。矢継早に不点が発生し、ノンストップ営業。当然、停電現場は待ってくれず、16:00まで昼食を食べられないこともザラ。)

遠方で発生した場合は、サービス施工店と呼ばれる協力業者へ連絡。

(コストダウンのため、事業所を集約。現地到着まで1時間~2時間の現場保守を、完全に放棄。)

外勤者の場合でも、遠方での現場立会い(見回り・高圧送電・系統連系等)を13:30に約束してあると、12:30や12:45での出発が当たり前。

(なるべく14:00以降に時間設定するよう配慮するが、後がつかえているとそうも行かず。)

閑散とした中小規模事業所では、公園で昼寝して一日が終わることも度々あるが、政令指定都市を司る大規模事業所では滅多にない。

また、応需工事と呼ばれる、集合住宅等への送停電も、配電部門の重要な役目。

(電力量計の二次側を、抜き差しする作業。引込口開閉器が投入されたまま行う場合が多く、負荷が掛かっていると目前にアークが飛ぶ。)

一例として、単相3線式電灯契約の場合は、中央の白線を繋いだまま、両側の赤線・黒線で縁切り。

(供給停止は、3線とも縁切り。伝票がなくとも、現場で見分けが付くように配慮しているのだろうか。)

そして、供給停止解除と呼ばれる、電気料金未収のお客さまへの再送電は、何故か配電部門の所掌。

(トラブルの元となりやすい供給停止は、営業部門の所掌。動力契約の場合は、単相運転による機器損傷に注意が必要。盗人猛々しい。)

事務屋が楽を覚えた所為で、一工程増えている無駄な分業。

(わざわざ一枚ずつ、紙ベースの書類に押印して受領。見慣れ覚える、未収常習犯の名前。)

いずれの業務も、わざわざ休憩時間を割いてまでやる必要は全くなし。

(ついに昼休みを導入し始めた、メガバンクを見習うべき。)

過剰サービスをやめ、キッチリ定時内で終わらせる。

そんな当然の発想すら出て来ないようでは、サービス残業の実情は変わらないでしょうよ。



尻拭いと依怙贔屓

ちなみに、封印具(通称:封印)の色を現場で目視することで、未収のお客さまかどうかを概ね判断することができる。

(大多数の現場が施工者封印であるため、非常に目立つ直営封印。)

封印は、計器箱と呼ばれる電気メーターの外箱に取付されている。

直営対応分は青色で、応需業者対応分は黒色。

近頃は、強化耐候形スマートメーターの普及により、計器箱レスの現場も増加。

この場合は、端子カバーの封印ねじに直接取付。

電力会社によって、その構造(玉形・ピン形・インシュロック形)は多少異なるが、第三者による不正防止の目的は同じ。

玉形はワイヤーを通す作業が面倒だが、経年劣化により計器箱のビスが紛失した現場には、非常に有用。

(電力会社を辞めた理由㉜を参照のこと。同様に、VCTの二次側端子も玉形でワイヤー封印するが、外向きの場合は絶望。)

今はなき高圧付帯契約(給湯・空調・厨房)や、500kW以上の大口契約に用いるチェックターミナルの封印も、玉形。

上記はキュービクル内に設置されることが多く、横着をする電力社員は、必要以上の長さの封印ワイヤーを巻き溜めて使用。

ある時、事前の危険予知が不十分な結果、手元が狂って盤内に落下。

運悪く、変圧器二次側端子~主幹過電流遮断器間の低圧母線に接触し、新設したキュービクルが黒焦げ。

(無保護となる、最も危険な区間。)

計器工事は停電作業が基本のため安全だが、竣工検査は受電後の計器電圧測定が必須。

(やむを得ない、低圧充電作業。絶縁用防具による、十分な養生が必要。)

損害賠償はもちろんのこと、現場での謝罪を強いられる課長。

(このような重大トラブルがなければ、課長自らが現場へ出ることはほぼない。)

何故か、事故発生までの時系列を私が作成し、先輩の尻拭いをする羽目に。

当の本人はと言うと、一寸も悪びれもせず、課長への謝罪や私への労いもなく知らんぷり。

(入社以来、常々トラブルメーカーとは思っていた。電力会社の先輩至上主義に、募る不満と憤怒。)

思い起こすと、加害者(当事者)でなく被害者が干される、電力会社独自の文化。

(ありとあらゆる局面で、事なかれの減点主義。挑戦に対し、ハイリスク・ローリターン。)

例えば、現場で開閉器操作を誤り、保守担当が配電用自動電圧調整器(通称:SVR)を焼損させた際のこと。

(電力会社を辞めた理由㊸を参照のこと。電気的・機械的なインタロックはなく、数年に一度再発するヒューマンエラー停電。)

直接操作した保守担当はおろか、操作手順書を作成した系統担当の責任ともならず。

(電力会社を辞めた理由㊴を参照のこと。急遽、操作直前に手順を変更し、コピペ漏れを見落とし。)

その結果、何故か系統操作監視卓(通称:A卓)の整備不良扱いとされ、本来は出世頭であるはずの計画担当の責任に。

(完全に、とばっちり。系統担当出身の課長による、明らかな依怙贔屓。)

このように、客観的な判断が求められる経営層(特別管理職)ですら、私利私欲のグループ形成に尽力。

似て非なる、協調と戯れ。

胸に手を当て、冷静に鑑みよ。

悪行退散!

 

以上、電力会社を辞めた理由(55)についてご紹介しました。

電力会社を辞めた理由(56)にて、引き続きまとめていきたいと思います。

それでは、また。