電柱の装柱【大阪編②】

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どうも、しそです。

今回は、電柱の装柱【大阪編②】についてご紹介します。

(電柱の装柱【大阪編①】の続編です。)




線路用AS(気中開閉器)。

雨水の滞留防止目的のためか、パンチング加工が成された開放形。

筐体に記載された00が意味する、2000年製。

比較的新しい設備であるが、前述の通り、他電力では全閉形が基本。

(電柱の装柱【京都編①】を参照のこと。雨水はもちろんのこと、塩害・排気ガス・粉塵の影響を受けにくい。)

同じ腕金に装柱される、需要家区分用気中開閉器は更に簡素。

こんなものを取付するために柱長を食い、PAS取替でもなければ、滅多に操作することもない無駄な装置。

幹線より直接分岐して引込すれば良いだけにも関わらず、間接活線作業の導入が遅れている関西電力

(2016年より本格導入し、2020年までに移行を目指すのんびり屋さん。地方電力である北陸電力ですら、2001年に完全移行済み。汚い装柱の影響・直接活線作業の過信により、15年以上の遅れ。)

それでいて、日本一安い関西電力の託送料金平均単価(低圧供給)。

一体、どのような仕組みで安くしているのやら、皆目見当がつかない。

本来は必要な、設備更新。

サボっているんと、ちゃいまっか。



世にも珍しい、柱上多回路開閉器。

(調べても詳細は出て来ず、メーカーや正式名称は不明。情報求む。)

筐体前面には、1T・2T・3Tの3回路の区分がある。

筐体側面の400/200Aの文字を見るからに、おそらく1Tが幹線(400A)で、2T・3Tは分岐(200A)。

別アングルから見てみると、筐体の右側より電源を供給していることが分かる。

(2Tが開放状態となっているのは、高圧需要家が全撤となった名残。6号ピンの直下で引下線を切断し、端末を絶縁処理。)

よって、幹線用の1Tを分岐用として用いることで、3分岐としても使えそう。

(高圧需要家を高圧ケーブル引込とする場合、わざわざ開閉器3台吊りとする必要がなく、柱長の節約や離隔距離の確保に有利。)

ただし、見ての通り高圧ケーブル端末以降の線間距離は、極少。

飛来物はおろか、営巣材でも突き刺さろうものなら、即座にDG(地絡)・OC(短絡)。

(電力会社を辞めた理由⑨を参照のこと。営巣が落下し辛い、抱アームに作られることが多い。)

別の電柱にも、同様の設備を発見。

先ほどの装柱と異なり、開放状態となっている3Tの端末を、丸めて仕舞ってある。

(直接活線作業をする際に手前側となるため、容易に撤去できたものと思われる。)

最大3分岐が可能と言えども、このように2/3回路しか使用できていないのであれば、無用の長物。

電気の現場はことごとく、設計者の想定通りに行かぬものである。

それが配電の、標準設計。

 

以上、電柱の装柱【大阪編②】についてご紹介しました。

電柱の装柱【大阪編③】にて、引き続きまとめていきたいと思います。

それでは、また。