電柱の装柱【大阪編⑤】

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どうも、しそです。

今回は、電柱の装柱【大阪編⑤】についてご紹介します。

(電柱の装柱【大阪編④】の続編です。)




電柱ではないが、折角なので目に付いた路上機器(無電柱化)についても本項にてご紹介。

(電力会社を辞めた理由㉒を参照のこと。こんな不確かなものが今後の標準になるようでは、送配電事業の先が思いやられる。)

路上多回路開閉器(3回路)と思われるが、メーカーは不明。

(一般的に、エナジーサポート三英社が採用されることが多いと感じている。)

他電力の仕様(例:供給用配電箱)と比べると、背丈が妙に低い。

一般的に、高さは1,350mm程度に対し、900mm。

反面、幅は1,100mm程度に対し、1,200mm。

奥行きも430mm程度に対し、500mm。

やや小ぶりで威圧感は少ないが、地上のスペースをかなり食う肥満体。

(一般的な成人男性の胸高1,200mmを考えると、言うまでもなく操作し辛いが、関西電力管内ではこれが当たり前なのだろう。)

清掃が行き届いておらず、盤表面が砂・塵埃にまみれている。

停電操作の際は、内部に収納された操作ハンドルを用いて、閉路蓋(通称:入蓋、電極あり)を線路から開放。

開路蓋(通称:切蓋、電極なし)と入れ替え、再度投入。

開放時は特に問題ないが、問題は逆手順となる投入時。

万が一回路が短絡していれば、操作した目の前でアーク熱傷。

配電用変電所の遮断器(VCB)がトリップするまで、流れ続ける続流。

それに対し、電力社員は無謀にも正面から真っ向勝負

面体(フルフェイスシールド)はおろか、せめて半身すら避けようともしない。

(電力会社を辞めた理由⑨を参照のこと。現場のおじさんの顔が焼けようとも知らぬ存ぜぬが、若い女性社員が犠牲となる痛ましい事態は望まない。)

いくら高圧用電気絶縁ゴム手袋を着用しようとも、その驚異的な熱エネルギーの前には、全くの無力。

(電力会社を辞めた理由㉗でも多少紹介した通り、絶縁ゴム長靴の個人貸与もない。靴底の摩耗・劣化が著しく、安全靴のようにつま先の保護もできないためだろうか。)

実際に事故が起き、望まぬ誰かが生贄にならねば、変わることのない文化。

危険を予知しても先手を打たず、前例がないことには何もしない・できない配電。

馬鹿以外に、形容しようがない。



付近の、路上多回路開閉器(3回路)。

ググっても全く出てこないが、関西電力管内では、高圧需要家の地中引込に用いられる高圧引込開閉器も同様の仕様なのだろうか。

(近畿圏の電気工事士や電気主任技術者、情報求む。)

もしそうであれば、左の2回路(ア回路・イ回路)は電力資産で、右の1回路(ウ回路)が需要家資産。

俗に、Π(パイ)送りとも言われ、隣接配電線からの連系(通称:逆送)が容易。

(絶縁電線が主体の架空線と比較し、ケーブルが主体の地中線は、配電線事故が長時間となることが多い。)

需要家側となる電気主任技術者が開閉可能な扉は、右側のみ。

(鍵の構造が、若干違う。電力会社所有の鍵は、左右とも開ける。)

写真のように、扉がセンターに割付してあると、需要家側でもイ回路にアクセスできるように思える。

(あるいは、両方の鍵を開かないと、両方の扉は開かない構造なのか。そうなると、ア回路までアクセス可能。謎は深まるばかり。)

3面で約200万円もする、高級品。

(工事費負担金としてその1/3を貰い受けるが、更新の際に揉めること間違いなし。)

右の1回路にUAS(気中開閉器)やUGS(ガス開閉器)が内蔵されていれば、まだ良い方。

設備投資意欲の薄い関西電力管内では、おそらくモールドジスコン400A(単極型)。

(単極型の操作は、引っ掛けるだけで地味。三極型の操作は、蓄勢方向を誤ると自らに向けて射出する、自殺行為。)

要はただのDS(断路器)で、無負荷(電流0[A])でないと電路を開閉することすらできないポンコツ設備。

出迎え方式同様、過負荷・短絡・地絡に対する保護もできず、系統側への波及事故の最たる要因。

(電線・ケーブルがただ繋がっているだけの状態を配電と呼ぶのならば、電気屋なんて辞めてしまえと思う所存。)

また、その表面に凹凸加工がなされているものもあり、ビラやシールの貼付を免れることもできる。

(降雪地では、冠雪しないよう三角屋根となっている筐体も存在する。)

しかしながら、どのように対処してもグラフィティからは避けられず、都会では度々見掛ける状況。

(巷で話題のバンクシーであっても、他者の資産に落書きするのは、れっきとした犯罪行為。芸術は爆発だ!)

関連する話題として、昨年度から東京電力グループ・パナソニックグループが手を組み、デジタルサイネージの実証実験が始まった。

実際に広報・防犯等への効果があるかどうかは、今のところ未知数。

(酔っぱらいに、割られないと良いが。さすがに、強化ガラスだろうけれど。)

47インチもの大画面を映すため、電源をどのように結線し供給しているのか、個人的には非常に興味深い。

路上変圧器。

電力会社によっては、変圧器塔パットマウントと呼ぶことがある。

(地域ごとの方言。電柱の装柱しかり特色があって良いが、全国規模で仕事をする人にとっては混乱を招く原因で、ただの迷惑。)

写真を見る限り、左側面が高圧部、右前面が低圧部。

(メーカーや型式にもよるが、左側面が高圧部、右側面が低圧部となっているものも存在する。)

俗に、D型路上変圧器と呼ばれる最新式は、前面に高圧部・低圧部がある。

前述の通り、モールドジスコン(三極形)の操作は命懸け。

(滅多に使用することはなく、金属製のケースも非常に重く煩わしい。)

うっかり赤色の蓄勢解除ボタンを押し、泣きを見る新入社員。

電路を塞ぐ専用の開路蓋は、粗末なキャップタイプ。

従来の開路蓋と区別するため、現場では専ら盲蓋(めくらぶた)呼ばわり。

(電力会社を辞めた理由⑳を参照のこと。差別的表現が残る、電力会社の現場。)

余談だが、モールドジスコン操作工具のキーワードにて検索を掛けると、ヤフオク!への出品が引っ掛かる。

(民間で使用することはまず有り得ないため、その入手経路も限られる。考えたくはないが、電力社員あるいは施工者による盗品なのだろうか。)

その他にも、路上補償リアクトルや低圧路上分岐箱と言った、バリエーションがある路上機器。

例えば、電灯と呼ばれる単相3線式100/200[V]回路の電圧降下は、架空線・地中線とも6[V]管理(低圧線:4[V]、引込線2[V])が一般的。

(電気事業法施行規則第38条により、101±6[V]及び202±20[V]で管理するよう標準電圧が定められている。)

同様に、動力と呼ばれる三相3線式200[V]回路の電圧降下は、架空線・地中線とも20[V]管理(低圧線:16[V]、引込線4[V])が一般的。

低圧線を経由せず、変圧器から直接供給する場合は、引込線だけで6[V]管理や20[V]管理とすることもある。

(この点には大きなこだわりがあり、自宅は変圧器柱からの引込となるよう、土地選びや契約容量を工夫した。同じ値段を支払い、電源品質の悪い低圧柱からの受電なんて願い下げ。)

いずれにしても、その導入費用はもちろんのこと保守性も悪く、現場では総じて不評。

(トータルコストは、架空線と比較した場合に10倍以上と言われている。今後についても、当面安くなる見込みは立たない。)

結局のところ、街中から電柱をなくしたところで、道路照明や交通信号機の鋼管柱は残る現場。

(最近では、一体型の多目的柱も増加。信号管理者である警察と、道路管理者である自治体がついにタッグを組んだ。低圧引込線も連接で、1本で済む。)

そう考えると、強電・弱電・照明・信号・巻付広告・飛出看板・カーブミラーと、あらゆる用途にたったの1本で対応する、コンクリート製ポール。

電力会社を辞めた理由㊶でも多少紹介した通り、その寿命は金属製ポールと比べると、遥かに長くて丈夫。

価格は安く、納期は短く、予断を許さない仮設工事や災害復旧時にも大助かり。

やっぱ、電柱が最高だな!

 

以上、電柱の装柱【大阪編⑤】についてご紹介しました。

ファーストキャビン 御堂筋難波 レビューにて、引き続きまとめていきたいと思います。

それでは、また。