電力会社を辞めた理由(64)

LINEで送る
Pocket

どうも、しそです。

今回は、電力会社を辞めた理由(64)についてご紹介します。

(電力会社を辞めた理由(63)の続編です。)




神様扱いの電力さん

配電部門に限らず、電力会社の従業員はどこでも神様扱いされています。

お客さまからは、地域を代表するリーデイングカンパニーの一員として、常に一目を置かれている電力社員。

また、各種工事を発注する施工者(協力業者)からは、安定的な電力工事の発注者として、過去より長きに亘る付き合いの組織関係。

好意的なお客さまを訪問すれば、あれよこれよと菓子・軽食を振る舞われ。

(その昔は、金銭の授受も。「電力さん、若いね~!独り身?うちの娘(孫)が嫁にも行かんと、一人実家におるんだがどうかね?」は、度々聞いた話。もちろん、震災後は一度もない。)

同様に、施工者の事務所を訪問すれば、放って置いても出て来るコーヒー。

(電力会社を辞めた理由㊴を参照のこと。停電工事現場の場合は、缶コーヒー。対会社の話であって、本来は一個人が余計な気を使う必要など毛頭ない。)

大手企業の看板を盾に、誰からも信頼され図に乗り、付け上がる電力社員。

「お客さま応対の基本は、挨拶!専門用語は使わず、柔らかく分かりやすく伝えること!」

研修センターにおける教育では、テンプレート通り常に謙譲語・尊敬語・丁寧語。

「方言を取り入れ、老若男女問わず、話し言葉で喋りかけること!」

これが、履き違えた現場の先輩によるOJT。

好意的なお客さまであれば上手くいくが、当然ながらその逆は怒りを買う原因にも成り得る。

(今の時代、後者が圧倒的多数。事前に伝えておいた停電復旧時間に遅れたり、内線故障の原因が不明でその場を立ち去ろうとすると、コールセンターへ即電凸される羽目に。)

世の中は善人ばかりではないことを、肝に銘じておくこと。

性悪説で行動せねば、自他ともに身が持たない。



施工者による職務放棄

前述の通り、電力会社の下請けとなって働く施工者は、基本的には信電力。

しかしながら、中には反電力で、常に電力会社に対して反逆心・反骨心を持っている者もいる。

例えば、とある外線施工者の話。

電力会社を辞めた理由⑰でも多少紹介した通り、電力会社の基本スタンスは、工事を委託する外線・引込線・内線工事施工者とも、対等な関係です。

ところが、電力社員をさん付けせずに呼び捨てし、肩で風を切って歩く某電気工事店の社長。

(午前中に低圧電気申込書を提出し、昼からはパチンコ。電力会社を辞めた理由㊽でも多少紹介した通り、現在は窓口が締まりネット申込全盛となった今、彼の平日の行動は神のみぞ知る。)

その姿は、筋骨隆々な体育会系の電力社員ですら一目置く、マジもんのヤクザ。

(電力社員の誰もが、フロント企業ではないのかと疑いの目線。ただし、班長・班員の持ち合わせた技能は一級品で、他を圧倒。)

出来ることならば関わりたくない一心だが、例え本人が現役を退いだとしても続くであろう、同族企業の傀儡政権。

更に掘り下げると、外線施工者は本来、電柱番号の頭に記載された管理区と呼ばれる単位での仕事を受注。

(縄張り意識が非常に強く、同じJVでもない限りは、基本的に越境は禁止。)

現場移動の効率や、各地域の活性化のためにも、基本的には施工者の事業所のある近傍を独占。

(極稀に、縄張りのない飛び地がある。道路・駐車事情により誰も行きたがらない街中や、とにかく遠隔の山間部に多い。この場合、工事の手配も一苦労。)

よって、管理区ごとに定められた施工者に、電話にて工事手配をする若かりし頃の私。

「おう、わしや。」

「お忙しいところ、すみません。●●町●●にて、至急の外線工事をお願いしたいのですが。」

「あー、●●は無理。わしら、昔そこでヒューマンエラー停電起こしたさかい、縁起が悪いんや。●電工(電力系電工)にでも頼んでくれや、ほんじゃあな。」

一方的に、切られる電話。

そもそも工程担当の職務所掌は、事前の調整・手配のみで、実際の発注権限は運営担当。

よって、こちらでは手配できないと判断し相談しても、常にお前が自分で何とかしろと言うスタンス。

(事実上、押印するだけの部署。電力会社を辞めた理由(62)でも多少紹介した通り、掃き溜め。)

本来、電力系電工と工事工業組合系電工は、同じ仕事をしていても常に睨み合っている存在。

(系列の申込は、系列で完結させるのが筋。グループ外の仕事は、断固拒否。困る、工程担当。)

そのどちらにも所属しない、施工者番号8~8と呼ばれるモグリの電工が増加。

(通称:ハチハチ。所謂、電力非認定。電気工事業として開業しておらず、電気工事士の免状を持っていて、自宅等を改造するだけの人もこれに相当。)

そのため、契約ブレーカー工事・計器工事・受点工事等が一切できない。

だが、面倒で単価が安く規制の強い作業を、やらなくても良いと逆にメリットとして捉えることが多いと言う。

(組合に所属するにも、加入金と年会費が必要。無駄な会合も多く、一匹狼の電工には不向き。)

一方で、施工者さんを、業者呼ばわりすることは決してない電力会社。

(電力会社を辞めた理由⑲電力会社を辞めた理由㊳を参照のこと。他産業への転職が進み、減りつつある貴重な奴隷を煽てて、言葉巧みに誘導。)

このような歪な関係を、今後も構築・維持・運用していく電力会社。

総じて電力業界とは、誰しも救われぬこのような世界。

辛すぎるでしょうよ。

 

以上、電力会社を辞めた理由(64)についてご紹介しました。

電力会社を辞めた理由(65)にて、引き続きまとめていきたいと思います。

それでは、また。