電力会社を辞めた理由㊳

どうも、しそです。

今回は、電力会社を辞めた理由㊳についてご紹介します。

(電力会社を辞めた理由㊲の続編です。)



蒸し風呂の現場

電力会社の配電部門が管理する主な電気設備は、電柱を始めとする架空線設備。

(地中線設備を担当する部署は、通称:モグラ。常に酸素欠乏症や硫化水素中毒の恐れがあり、これはこれで危険な仕事。)

そのため主戦場は、十中八九が屋外。

(俗に故障直しと呼ばれる、住宅等の不点保修は屋内。小汚い家や店舗・工場ばかりで、お客さまは早く直せと檄を飛ばす。)

夏季は、特に陽射しが厳しく、30℃を超える灼熱。

(35℃を超えると、アスファルトの照り返しもあって蒸し焼き。そもそも論で、汗をかく真夏日や猛暑日の活線作業は厳禁。朝5時のフレックス出社…)

電力会社を辞めた理由⑫でも多少紹介した通り、熱中症の予防は基本的に自己責任。

「それぞれが高給取りなんだから、会社に頼らず可処分所得の範囲で何とかしろ。」を、地で行くスタイル。

(作業はなくとも現場には出動する、設計担当や営業系の社員との不公平を考えてのことだろうか。)

まともに作業をすれば滝のような汗を流し、1日に500mlペットボトル2~3本は楽に消費。

ひとたび労災が発生すると、出世のレールからは確実に外れる、電力会社の減点主義。

(先輩の管理監督責任。後輩の分まで買ってやると小遣いは一瞬で尽きるが、自他ともに必要な未来への投資。)

それでもようやく察したのか、最近になって事業所の現業員室(通称:タマリ)の冷蔵庫にスポーツドリンクが置かれるようになった。

(それでも、人数分はない。気が付くと一瞬で在庫はゼロとなり、補充もなし。冷やし忘れで、段ボールに入ったままぬるいことも。)

Youtubeを眺めていたところ、丁度良い題材があったので、この機に紹介。

“電力の匠 ~お客さまに最も近い電力マン|関西電力

地方電力では、東名阪の中央三社と違って、直営の技術力は皆無。

(上記動画のような、高圧活線作業による開閉器の撤去なんて、まず不可能。)

何度も弊ブログに書き続けている通り、地方の電力会社は安全文化が根付いておらず、危険に対する意識・感受性がとにかく低い。

上記動画のように、胴綱を肩に掛けて転倒防止を図ったり、対地電圧による感電防止のための柱上変圧器B種接地線の検電(漏電の有無を確認)なんてものは誰も行わない。

(前者は研修センターでも指導されるが、現場は守らない。後者は指導すらなく、恐縮ながら初めて見た。冷静に考えれば、効果的で必要な作業。)

また、長時間の作業も行わないことから、柱上作業台(作業用の足場板)は常時車載されていない。

(長年使い古され、ろくに点検もされていない。そもそも、関西電力のように踏板の長い、実用的な仕様ですらない。)

電力会社を辞めた理由㉝でも多少紹介した通り、唯一できる活線作業と言えば、建障用防護管の取付や、めくれた絶縁被覆のテープ巻きぐらい。

(下記動画のような、高度な間接活線作業はできない。ホットスティックの一種である、絶縁把持棒でコネカバをつまんだり、PDCカッターでLAリードを切断する程度が関の山。)

“高圧線テープ巻

“【大東電材 株式会社】 電線被覆剥取工具

今更ながら、電力社員が下請けとして、顎で使っている外線施工者。

彼らの技能については、遙かに優秀。

動きは俊敏で、年を食っただけのおじさん電力社員とは、比べるまでもない。

(外線施工者の給料と休暇は、老害の半分以下。工場で働いている同級生が、羨ましく見える年頃。解せない現実に気が付き、入社3年以内に退職する若手が大多数。)

“若手社員の1日 「配電技能職」篇

電気工事は、率直に言うと土方。

外線施工者のような、職人として生きる覚悟など毛頭ない、笑えるほど存在価値の乏しい直営社員。

そりゃ電柱が折れても、現場では監視(棒立ち)しかできないわな。



凍てつく現場

冬季は、四方から氷雪が吹雪く、0℃を下回る極寒。

いざ現場に到着すると、まずは高所作業車のアウトリガーを張り出すための雪掻き。

(僕は、囚人の穴掘りと呼んでいた。)

電柱の足場ボルトは凍結し、足を滑らせて転落する恐れ。

(電力会社を辞めた理由㉝を参照のこと。ペンチやモンキーレンチで、氷雪を割りながら昇柱。)

防寒手袋は溶けた雪で濡れ、用足し後に温水での手洗いもできない。

(冷水で手洗いすると、悴んで作業にならない。極めて不衛生。)

また非常によくあるケースとして、引込線を断線復旧する際、引込線用直線スリーブ・銅管スリーブを雪中に落下させ見失う。

(運良く見つかったとしても、スリーブ内のコンパウンドが雨水で濡れると施工不良。圧縮しても長期的にはすっぽ抜け、二次災害に。)

同様に計器工事の際、計器箱の木ねじや電力量計の端子ねじを落下させ、お客さまに送電できず大惨事となることも。

(体育会系の配電マンにとって、柱上・地上を問わず、落下物はご法度。研修センターでは、グラウンド10周の私刑となる。)

これらのことを勘案すると、相対的にメーカーの社員は気楽。

(メーカーの年収②を参照のこと。)

工場の中は常に快適で、空調完備の恒温恒湿。

(冬季には、加湿器も支給。補給は若手優先で、そこはしんどい。)

食堂や水回りは常に清潔に保たれ、非常に衛生的。

(各所に設置してある、石鹸・アルコール・ハンドドライヤー。作業に必要な、手袋・マスクも完備。)

理不尽なお客さまは存在せず、良心のある常駐・工事・点検業者。

(最も理不尽なのは、職場の上司。オリンパス製ボイスレコーダーで、自己防衛。私が所持しているものは旧型のシルバーだが、新型はホワイトもあって格好良い。)

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そして、平素は極端に暇で、残業代は1分単位で支給。

(トラブルがない限り、日中は昼寝・Twitter・ブログのネタ出し。夜間は、社給携帯をマナーモード。電気以外のトラブルがあっても、気が付きませんでしたで回避。)

実際には会社で遊んでいても、世間的には魅力ある実務経験を得ているように見え、履歴書映えのする職務経歴。

(鳴りやまぬ、ビズリーチ。)

これらのことから、電力会社の現場における不満点が、殆ど全て改善。

(惜しむらくは、これが永遠には続かないと言うこと。電験二種を取得次第、転職する可能性大。)

メーカーの工場は、半技術者、半ビルメン。

妻帯者にとって、子守りをしながら緩く生きる分には、非常におすすめの職種。

(独身者でも暇を持て余し、資格取得の余裕たっぷり。欲を言えば勤務中に勉強ができれば満点なのだが、上司の妬みで実現しない。)

転職なら、doda(デューダ)。

 

以上、電力会社を辞めた理由㊳についてご紹介しました。

電力会社を辞めた理由㊴にて、引き続きまとめていきたいと思います。

それでは、また。