電力会社を辞めた理由(86)

どうも、しそです。

今回は、電力会社を辞めた理由(86)についてご紹介します。

(電力会社を辞めた理由(85)の続編です。)




手摺りのないH柱

電力会社の配電部門では、日常的に高所作業が行われます。

メーカーの年収②でも多少紹介した通り、その危険手当はたったの300円。

一本構成の通常の電柱であれば大した危険はないものの、問題は二本構成のH柱。

配電用自動電圧調整器(通称:SVR)が装柱されており、機器の反対側に回る際には、手摺りを伝って移動する必要がある。

(電力会社を辞めた理由㊸電力会社を辞めた理由(55)を参照のこと。最近では、施工性の改善やコスト低減に繋がる単柱SVRも存在している。)

過去にもツイートした通り、SVR更新等で昇柱する電柱は、装柱が古くいい加減。

これらは、足場の作業床に準ずると考えられるが、現場の柱上は中さんどころか手摺りもなく。

足元は板でなく腕金の組み合わせで、あちこちに穴が空いた状態で、今にも落下寸前の状態での作業。

実際問題、U字吊りの安全帯ではフックの掛けようがないが、新入社員の私は先輩に言われるがまま無胴綱での移動。

(事故があれば、即刑事事件。自分の命は、自分にしか守れない。)

関連する話題としては、2019年2月1日より安全帯は原則使用できなくなった

高さ6.75m以上での高所作業を行う際には、フルハーネス型墜落制止用器具の使用が義務化。

安全教育の遅れている電力会社では、2022年1月1日までの経過措置として、今もなお旧来の安全帯を使用。

(資機材の準備だけでなく、特別教育も必要。一度に全員が受講できない、疲弊した現場。)

研修センターの指導員ですら初めての試みで、教える側も理解できていない現状。

(ここ数年間の新入社員は、悲惨。厳しい訓練を経て、折角覚えたことが全て水の泡。)

原子力発電所しかり、全社一丸となって安全を最優先すると言いながらも、その実態は工程とコストが最優先の電力会社。

従業員の安全確保や生活補償は知ったこっちゃなく、何よりも世間体と利益を重視。

成るべくして成る人災は、当然また起こる。

“次”はもう、隠蔽できないから。

ねぇ、今からバレるよ



蜘蛛の糸の胴綱

電力会社を辞めた理由㊳でも多少紹介した通り、地上における胴綱の定位置は、右肩への襷掛け。

その目的は言うまでもなく、歩行移動の際に躓いて転倒する、労働災害の未然防止。

ところが電力社員は、研修センターで徹底的に叩き込まれているはずなのに、いざ現場に来るとだらし無くぶら下げたまま。

胴綱本体も更新時期をとうに過ぎ、電柱の汚れで真っ黒に染まり、昇柱に伴う摩擦で完全に摩耗。

また、安全意識の高い九州電力とは異なり、高所作業車のブームに胴綱引っ掛け用のレールが付いていない地方の電力会社。

九州電力さんの投稿 2016年7月27日水曜日

この部品がないがために、バケットに乗り移るまでの道中、足を滑らせて墜落する危険を孕んだ状態を長年に亘り放置。

(特に、冬季・雨天時には鉄板が滑る。気休めの滑り止めは剥がれて、役に立たない。)

高々数万円のオプションをケチり、目に見える危険を現場任せにする電力会社。

事務方の暇潰しのような、利益を生まない無駄なことに金を使わず、本当に必要な現場に経費を回すこと。

現場の要求・要望は、それなりの理由があっての申請。

事故ったらそれこそ、管理者である自分の責任。

知らぬ存ぜぬでは、もう済まされんぞ。

何のための、役職か。

特別管理職。

 

以上、電力会社を辞めた理由(86)についてご紹介しました。

電力会社を辞めた理由(87)にて、引き続きまとめていきたいと思います。

それでは、また。