電力会社を辞めた理由⑪

どうも、しそです。

今回は、電力会社を辞めた理由⑪についてご紹介します。

(電力会社を辞めた理由⑩の続編です。)

労災隠し

労災隠しは決して、ブラック極まりない電力会社だけの問題ではありません。

下請けとなる、電気工事に直接携わる電気工事会社こそ、危険どころか死と隣り合わせです。

ある日のこと。

いつものように通勤して来た私は、会社の中が慌ただしいことに気が付きました。

聞き耳を立てていたところ、どうやら普段から外線工事を委託・発注している業者が、労災隠しで昨晩のラジオニュースに載ったようです。

(外線工事の工程調整と工事手配を行っていた私は、真っ青になりました。)

続けて話を聞くと、電柱が転がって若手社員が足を挟み骨折したことを、電気工事会社の社長が隠ぺいした様子です。

(電力会社からの委託工事であるものの、当然報告なし。)

事件発覚の発端は、既に退職した若手社員から、労基へのリーク。

事故の原因は、CPと呼ばれるコンクリート製の電柱を地面に仮置きした際、傾斜地にもかかわらず、回転防止のクサビを噛ませるのを忘れたことでした。

このことにより、しばらくの間は発注停止となり、新規に仕事を頼めません。

また、発注済みの案件もストップされ、JVと呼ばれる共同企業体に振られます。

当然、JVの企業規模も小さく、元々受注していた仕事を放っておいてまで、よその仕事はやりません。

何とか間一髪、高圧受電の老人ホームの現場への送電が間に合いましたが、常に綱渡りで一寸先は闇でした。

(地支線すらまだ設置されていない先方柱に、太線であるアルミ導体の120sqを張っていました。)

町の電気屋さんとも称される、電気工事工業組合所属の電気工事店は、中小零細企業が殆どです。

よって、工事に必要な車両や工具はオンボロ。

設備を更新する余裕はなく、従業員の数も少なく高齢化。

昔ながらの働き方で情報化も進まず、基本的な安全配慮義務すら怠っています。

(新人を教育する余裕すらなく、OJTと言う名の現場任せ。)

一例を挙げると、高圧の電力量計の計量に必須な、付属品のVCT

(電力需給用計器用変成器のこと。地域によっては、メタリング、MOF、PCT、VTCTと呼ばれることもあります。)

その重量は80kg後半で、転倒によって碍子を破損するリスクを孕みながらも、トラックの荷台に固定すらせず持って行きます。

彼らの安全意識とは、終始そんなレベルです。

(電力グループである大手電気工事会社は、俗に言う日通結びによって、荷台へ確実にロープ固定します。)

また別のある日。

電気工事工業組合の中では、比較的大手の某電気工事会社。

そんな見本となるべき企業でも、労災隠しが発覚しました。

基本的に、6,600Vの高圧線は、電柱に架線されます。

河川横断等の径間が非常に長い場合、ごく稀に配電鉄塔に架線されることがあります。

現場はその、ドラム場

延線ドラムに指を詰めて骨折したにも関わらず、事業所内での荷卸しの際に誤って挟んだと、虚偽の報告でした。

(こちらについても、後ほど若手社員から、労基へのリーク。)

当然のことながら、一週間の発注停止。

ここまでの話を読んで、賢い読者の皆様方は既にお気づきのこととは思われますが、これは世間体を考えた、建前だけの戒めです。

発注停止は、労災の発生時期にも寄りますが、基本的にはお互いの被害を最大限に軽減するよう、十分に配慮されます。

(土日・お盆・年末年始等の長期休暇に併せて実施し、実働を削らない。)

電力会社も電気工事会社も、こなすべき工事が後を閊えているため、労災程度で現場を止める暇など、毛頭ありません。

(従業員の人命や安全への配慮など、本音では何とも思っていません。)

電力会社では、頑張ったら負け。

電気工事会社でも、守られるのは社員ではなく、体裁。

失敗するやつは馬鹿、自分さえ良ければ他の奴らの失敗は関係ない。

(あるいは、出し抜くための好機。)

電気系学科で勉強している、学生の皆さん。

転職を考えている、サラリーマンの皆さん。

自分や家族の幸せを考えた際に、電力社員や電気工事士だけは、絶対に目指してはいけません。

東証一部上場企業であっても、まともに労災認定されず、将棋の駒(歩兵)と同然の扱い。

国家資格を取得しても、常に危険と隣り合わせで、電力会社やゼネコンに扱き使われるだけ。

致し方なく自分の身を守るためには、保守不完全で事故停電が発生しようとも、お構いなし。

(見逃しました、気が付きませんでした、来週やろうと思っていたところでした、が解。)

自分の仕事を、子どもや家族に胸を張って誇ることすらできない。

そんな人生、空しくはありませんか。

この記事を読んでいる現職の皆さんは、即刻デューダしましょう。

もっと人間的な扱いをしてくれる、諸条件が整った魅力的な優良企業は、あなたの周りに山ほどあります。

(たまたま気が付いていないだけで、情報を得る手段を一寸だけ工夫し、調べるだけです。)

ご興味のある方は、いつでもTwitterよりDMをお待ちしています。

 

以上、電力会社を辞めた理由⑪についてご紹介しました。

電力会社を辞めた理由⑫にて、引き続きまとめていきたいと思います。

それでは、また。