電力会社を辞めた理由㉔

どうも、しそです。

今回は、電力会社を辞めた理由㉔についてご紹介します。

(電力会社を辞めた理由㉓の続編です。)



電験三種止まりの仕事

電力会社の配電と言う職種に就いたが最後、電気屋としての仕事の幅は一向に広がりません。

日常業務としては、柱上変圧器で降圧した、100V~200V低圧線の管理。

(山間部に、6.6kV設備を流用した400V配電線がありますが、携わることは殆どない。)

お客さまからの停電申出により、赤色灯を付けた緊急車両(パトカー)で現場へ出向。

不点保修と呼ばれる、電柱上での故障直しや、分電盤での漏電調査等を行います。

(県を跨ぐと、センター業務や保線業務と違った呼び方。全く同じ業務で、その地方の方言。)

停電の原因が、電力会社の設備であれば、当然無償対応。

お客さまの設備(内線)であれば、通称:通知書と呼ばれる書面を発行し、最寄りの電気工事店にて有償改修するよう依頼。

(一般用電気工作物の調査義務。臨時調査は電力直営で行うものの、定期調査は登録調査機関への委託。)

他には、配電用変電所から引き出しされた、6.6kV高圧線の管理。

直射日光により劣化した、高圧コネクタカバーの取替。

配電線に接近・接触した、樹木の伐採。

(電力会社を辞めた理由⑧を参照のこと。)

カラスの営巣剪定・撤去。

(電力会社を辞めた理由⑨を参照のこと。)

保安規程に定められた、巡視・機器点検。

(巡視は、定期と目的別に分けられる。特殊機器は山間部等の配電線末端に多く、現場に辿り着くまでが非常にしんどい。)

その他、電線に引っ掛かった飛来物の除去等、電柱に関わる全ての何でも屋です。

よって、業務の殆どが高圧以下を占めますが、一部例外として22kV~33kV配電線があります。

(電力会社を辞めた理由⑲を参照のこと。)

前述の通り、一応特別高圧ではあるものの、所詮電験三種で賄える範囲の電気工作物

汎用性もなく、世の中で役に立つことはほぼありません。

設備の信頼性。

転職市場での優位性。

その対価となる賃金。

電験一種や電験二種と言った、上位資格の存在。

これらのことを勘案すると。

たとえ高圧以下の電気設備についてマスターしたところで、上位系について無知であれば井の中の蛙ではないのか。

現場では自称電気のプロであっても、何一つ理論・理屈を理解できていないのではないか。

このように、配電と言う職場では己の真価を最大限に発揮できないことに、気が付いた次第です。

(このような思いが日に日に強くなり、退職に至りました。)

電力業界や、電気工事業界に興味がある読者の皆様。

電気屋の世界では、無資格者であっても、高電圧の方が上位階級です。

配電の現場でコスパの悪い下積み作業をするよりも、工務(変電・送電)の現場で偉そうに立会している方が、よっぽど得策ですよ。

 

以上、電力会社を辞めた理由㉔についてご紹介しました。

電力会社を辞めた理由㉕にて、引き続きまとめていきたいと思います。

それでは、また。