電力会社を辞めた理由㉓

どうも、しそです。

今回は、電力会社を辞めた理由㉓についてご紹介します。

(電力会社を辞めた理由㉒の続編です。)



身に付かないCAD

電力会社を辞めた理由㉒でも多少紹介した通り、電力会社の配電部門(架空線設計担当)では、配電マッピングシステムと呼ばれる独自のCADソフトを使用しています。

(その使い勝手がお通夜状態であることは、既にご承知の通り。)

当然ながら、汎用のCADソフト(AutoCAD等)と異なり、社外のシステムとの互換性は全くありません。

(そもそも、電力工事を請け負う外線施工者は、紙ベースで図面を受注。電子化一切なし。業務フローの改善が待たれる。)

設計的な不都合を挙げると、例えば各種アイコンや寸法線の色変更ですら個別クリックで、集合単位で選択すらできないクソシステム。

唯一便利なのは、旗上げと呼ばれる営配システム上の電柱データを、図面上で文字表現に変換してくれることだけ。

(難解な記号で表現。一例:ナ15005⇒SN-OC5.0mm。)

営配システムは改称し、現在は配電システムと呼ばれるが、発送電分離(営配分離)に伴い、営業側からアクセスできる情報を一部遮断しただけ。

それでも、工程担当の日頃の業務として、専ら外線工事の手配と既存図面の確認を行う私にとっては、これだけの機能で必要十分でした。

(メインとなる仮図面の作成には、今も全社地図システムと呼ばれる電柱配置図を印刷し、その上に赤ペン手描きが基本。)

恐ろしいことに、そんな営配システムや配電マッピングシステムは、かなり詳細なお客さま情報を取得できます。

・お客さま番号

・お名前

・契約容量(契約電力)

・計器No.(000~999で顧客判別)

・住所

・電話番号

・口座番号(クレジットカード支払いの場合は非表示)

・毎月の電気料金(未収有無)

・停電故障履歴

そして、従業員が検索した通信履歴は、どこにも残らない。

もちろん今でも、その気になれば悪用し放題です。

(過去には、選挙活動の投票斡旋、有名人の住所検索等の目的外に悪用した者も。)

また、地中線設計担当では、一部業務において汎用のCADソフト(AutoCAD等)を使用していますが、その使い方はペイントレベル。

そもそも、内線の電気工事とは違って、外線の電気工事に関する設計図面は、かなりいい加減。

建築工事や設備工事との取り合いがない分、基本的にフリースケール。

よって、正確な寸法の図面を描くスキルは求められず、ボールペンによる手描きがPC上でのお絵描きに変わっただけ。

更に言うと、電力会社の電気工事には電気工事施工管理技士の資格が必要ないため、施工管理についても基本的に無資格。

よって、運良く電力会社を退職できたとしても、サブコンやプラントエンジニアと言った現場で活躍できる人は、皆無でしょう。

(2020年4月分社化に伴い、システム改修が大幅に遅延。益々、救えない会社に。)



情報リテラシーの欠如

配電部門に限らず、電力会社では情報リテラシーの欠如した社員が大多数を占めます。

俗に言う、情弱です。

電力会社では業務遂行に伴い、ありとあらゆるあらゆる知識が求められる反面、比較的そのソースは求められません。

(兎にも角にもエビデンスの、メーカーとは大違い。)

基本的に頼るものと言えば、上司・先輩による一子相伝の言い伝えと、全く更新されない化石のような指針・マニュアルのみ。

理由もなく、インターネット上の情報を不審に思う思考回路。

当然ながら、各種情報の処理どころか、検索による取捨選択すらできません。

よって、ググる習慣がないどころか、そもそもGoogleすら知りません。

(ブラウザはIEで、ホームはYahoo! JAPAN。末期のおじさん社員は、.pdfや.zipの拡張子すら理解できず。)

我々のような現代っ子は、寝ても覚めても検索小僧。

(スマホが現れるまでは、現場で生じた疑問事項を手帳にメモし、事業所に戻ってから紙ベースor社給PCで調べていた。)

今では、その場でタスク処理し、即解決。

そんな最善の行為に対し、まず間違いなく【今どきの若いモンは】と言われます。

(平成も終わると言うのに、理解ができないほどガラケーの所持率が高い。)

電力会社を辞めた理由④でも多少紹介しましたが、カーナビ使用禁止の理由と大差がありません。

一から十まで、根性論。

昔ながらのやり方で、自分だけ分かれば全て良し。

さながら、老舗の和菓子職人のような働き方。

しかしながら、電力会社に変わらぬ美味しさは、必要なし。

今後は中高年への極端な高待遇を削り、未来ある若者へと投資せねば、選択される企業としては持続不可能でしょう。

 

以上、電力会社を辞めた理由㉓についてご紹介しました。

電力会社を辞めた理由㉔にて、引き続きまとめていきたいと思います。

それでは、また。